浴衣や着物を着るのは楽しいけれど、いざ収納となると「どうしまえばいいの?」と手が止まってしまう。そんな経験、ありませんか?
桐たんすのような専用収納がないとダメなのでは?と不安に感じる人も多いかもしれませんが、実は今の住まいやライフスタイルに合った方法で、十分きれいに保管することができます。
この記事では、桐たんすがないご家庭でもできる浴衣・着物の保管方法を、基本の考え方からおすすめの収納アイテムまでわかりやすく紹介していきます。
着物初心者さんにもやさしい内容になっているので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
Contents
浴衣・着物の保管方法に迷う人へ
浴衣や着物を収納しようとすると、急に「これでいいのかな?」と不安になることってありますよね。
特別なものだからこそ、なんとなくでしまうのは気が引けるし、かといって昔のように立派な和ダンスを置く余裕もない。着物がある暮らしに憧れてはいるけれど、収納や管理が難しそうでハードルを感じる人も多いのではないでしょうか。
着物の保管と聞いてまず思い浮かぶのが「桐たんす」という言葉。でも今の住まい事情やライフスタイルでは、桐たんすが家にあるという人の方が少数派かもしれません。
まずはその「桐たんす」について軽く整理してみます。
「桐たんす」って実は知らない人も多い?
「着物は桐たんすで保管するのが一番」そう耳にしたことはあっても、実際に桐たんすがどういうものか、詳しく説明できる人は案外少ないかもしれません。
もともとは、結婚の際にそろえる婚礼家具のひとつとして桐たんすを用意する家庭が多くありました。でも今は大型家具を持たない暮らしが主流。
そもそも婚礼家具という習慣自体がなくなりつつある中で、「桐たんす」を目にする機会も減ってきています。
桐たんすに使われている「桐」という木材は、湿気を吸ったり放出したりする調湿効果があるため着物をカビや虫から守るにはとても適しています。
ただし、タンス全体が桐でできている必要はなく、昔の婚礼タンスのように「引き出しの一部が桐製」「中に桐の収納箱が入っている」という形でも、その効果は十分に期待できます。
そういったタンスに桐の収納箱が入っているものを持ってはいたけれど、使いづらさもあって処分してしまった。こうした話は周囲でもよく耳にします。
桐たんすがないと着物を保管できない、ということはありません。大切なのは「湿度と害虫から着物をどう守るか」という視点。その役割を果たせる収納なら、今の暮らしに合った方法で十分です。
今どきの家に桐たんすはなくて当たり前
今の暮らしの中で、桐たんすを常設している家庭はほとんど見かけなくなりました。
そもそも現代の住宅事情を考えると、桐たんすを置けるスペース自体が限られています。特にマンションや賃貸住宅では間取りの関係で大型家具を避ける傾向が強く、「着物のためだけに一部屋を確保する」というのは現実的ではありません。
また、家具の選び方も大きく変わってきました。家具をセットで買い揃えるスタイルから、必要なものだけを揃える「ミニマル志向」へと移行しています。婚礼家具のように、最初から大きな収納を持つことが常識だった時代とは、生活そのものが変わってきているのです。
それでも、着物や浴衣をしまいたいという気持ちは変わりませんよね。むしろスペースが限られているからこそ、どう収納するかに悩んでしまう人が多いように思います。
そう考えると「桐たんすがないと着物は保管できない」という固定観念は、今の時代にはそぐわないのかもしれません。着物の収納も暮らしに合わせて柔軟に考えていい。
今の自分に合った方法を選べる自由がある、というのは心強いことですね。
桐たんすなしでも大丈夫!押し入れ収納のコツ
桐たんすがなくても、着物や浴衣をきちんと保管することはできます。むしろ今は、押し入れやクローゼットといった限られたスペースの中で、工夫しながら収納する人がほとんどです。
とはいえ、ただ畳んでしまえばいいというわけではありません。布製品である着物や浴衣は、湿気・カビ・虫といった「見えないダメージ」と常に隣り合わせ。安心して収納するには、いくつか基本のポイントを押さえておく必要があります。
まずはその土台となる考え方を整理しておきます。
湿気・カビを防ぐために押さえたい基本ポイント
押し入れで着物を保管するなら、まず何よりも「湿気対策」が欠かせません。着物はデリケートな繊維でできているため、わずかな湿気でもカビやシミの原因になります。
ポイントは以下の3つです。
■ 湿気をこもらせない
押し入れやクローゼットは空気がこもりがち。特に梅雨時や気温差のある季節は、想像以上に湿気が溜まります。週に1回程度、扉を開けて風を通すだけでも内部の湿度はかなり下げられます。
■ 除湿剤は季節に合わせて交換する
市販の除湿剤はあくまで補助的な役割。除湿の持続期間は意外と短いので、こまめなチェックが安心につながります。
設置して終わりではなく1〜2か月ごとに中身の状態を確認し、必要なら交換します。
■ 着物の入れすぎはNG
収納スペースに対して、着物を詰め込みすぎると風通しが悪くなります。1つの収納袋やたとう紙には、着物1枚ずつを基本にすると余計な湿気もたまりにくく、シワも防げます。
湿気・カビ対策は、収納そのものよりも「状態を保つ」という視点が大切。押し入れという限られた空間でも、少しの工夫で着物をしっかり守ることができます。
たとう紙・除湿剤・防虫剤の使い方と選び方
押し入れでの着物収納をより安心にするためには、アイテム選びもポイントになります。ただ入れるだけでなく、着物を傷めず長くきれいに保てる環境を整えることが大切です。
特に「たとう紙」「除湿剤」「防虫剤」は、基本の三点セットとも言える存在。それぞれの役割や使い方、選ぶときのポイントをまとめました。
■ たとう紙(文庫紙)
たとう紙は、着物を包んで湿気やホコリから守るための専用の紙です。一見するとただの薄紙に見えますが通気性と吸湿性を兼ね備えていて、着物を収納するには欠かせません。
選ぶ時には、無漂白タイプ(茶色がかったもの)や和紙タイプをおすすめします。ツルツルした白い紙は化学繊維が含まれていることがあり、湿気を逃しにくくなることも。
通気性と吸湿性に優れた和紙たとう紙なら大切な着物をやさしく包みながら、湿気からもしっかり守ってくれます。定期的に交換するのもポイントです。理想は1年に1回。難しい場合でも2〜3年を目安に見直しましょう。
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■ 除湿剤
除湿剤は、押し入れの湿度管理に役立つアイテムです。ただし着物に直接触れるわけではないので、「強力」タイプでなくてもOK。むしろ香りが強すぎたり、揮発性の高いものは避けた方が安心です。
押し入れの奥や床面に置くタイプ、吊り下げタイプなど、場所に応じて使い分けるのがコツです。
■ 防虫剤
着物に虫がつくのを防ぐには、防虫剤も忘れずに。ただし防虫剤の種類(パラジクロルベンゼン、ナフタリン、ピレスロイドなど)を混ぜないように注意が必要です。
混ざると成分が化学反応を起こし、シミやにおいの原因になることがあります。1種類に絞って使い、できれば同じメーカーで揃えると安心です。
香りのあるタイプは好みに応じて。無香タイプを選べば、着物ににおいが残りません。
こうしたアイテムは、「着物を大切にしたい」という気持ちを形にする道具でもあります。道具に頼ることで日々の不安が少し和らぐのもまた、大切なことかもしれませんね。
最低限これだけあればOK!収納グッズリスト
収納スペースや予算に限りがある中で、着物や浴衣を適切に保管するにはどうしたらいいのか。実際のところ、「最低限これだけあれば安心」というラインが分かれば、気持ちもぐっとラクになりますよね。
そこで桐たんすがなくても代用できる収納アイテムと、実用的な選び方をまとめました。
桐たんすの代用品としておすすめなアイテム
桐たんすがなくても、着物をきちんと守る収納は可能です。要点は、「湿気」「虫」「シワ」を避けること。それが叶うなら収納方法はもっと自由でいいのです。
■ 桐製の収納箱
- 通販やホームセンターで手に入る桐箱は、軽くて扱いやすいのが特徴です。
- 1段ずつ分かれたボックス型で、必要な分だけ積み重ねて使えるタイプがおすすめ。
- 中にたとう紙で包んだ着物を入れれば、押し入れ収納にもぴったり収まります。
特に着物用に設計された蓋付きの桐製収納箱は、軽くて扱いやすく、湿気や虫からも守ってくれる優れものです。押し入れにすっきり収まるサイズで、重ねて使えるのも便利なポイント。
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■ 不織布の着物収納袋
- 桐材ではなくても、不織布で通気性のある専用袋なら代用可能です。
- ファスナー付きで密閉できるタイプを選ぶと、虫やホコリから守れます。
- 中に除湿剤や防虫剤を一緒に入れておくと、安心感が増します。
中身が見える透明窓付きタイプの着物収納袋はファスナー付きで大きく開き、出し入れもスムーズで扱いやすいのが魅力です。
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■ 衣装ケース(浅型)
- 高さのある収納が厳しい家庭では、浅型の衣装ケースが便利です。
- 着物専用でなくても、着物を平たく畳んで重ねずに入れられるかどうかがポイント。
- できれば透明ではなく、不透明またはUVカット仕様のケースがベターです。
■ たとう紙(予備含めて)
- 着物1枚につき、たとう紙1枚を基本に。
- 湿気や黄ばみ防止のためにも、予備を数枚持っておくと安心です。
これらはすべて、「桐たんすなしでもできる着物収納」の基本アイテムたちです。収納のために新しい家具を増やす必要はありません。今あるスペースと道具で無理なく整えることができます。
浴衣・着物を守るための収納袋・ボックスの選び方
どんなに丁寧に畳んでも保管場所の環境が整っていなければ、着物や浴衣は傷んでしまいます。収納袋やボックスは、その大切な一枚を湿気や虫から守る“外側の盾”のようなもの。
選ぶ際には、素材や機能に少しだけ目を向けてみることが大切です。
■ 不織布製の通気性があるものを選ぶ
着物収納において最も大切なのは、通気性です。ビニールやプラスチックで密閉された袋は一見清潔に見えても、内部の湿気を閉じ込めてしまう原因に。不織布製の収納袋なら、空気の循環がありつつ、ホコリや汚れはしっかりブロックできます。
■ 中身が見えすぎない工夫も大事
透明な袋は中が見えるぶん便利ですが、紫外線や光の影響を受けやすくなります。特に長期間しまう場合は、紫外線カット加工がされた袋や不透明な素材を選ぶことで生地の変色を防ぐことができます。
■ サイズは“ぴったりより少し余裕”が理想
袋やボックスにぎゅうぎゅうに詰めると折りジワが深く残ってしまいます。特に浴衣のような薄手の布は折り目がくっきり付きやすいため、やや余裕を持ったサイズ選びがおすすめです。着物用として販売されている商品でも、実際の寸法をチェックしてから購入するようにしましょう。
■ 持ち手付きなら出し入れがしやすい
収納袋やボックスに持ち手があると、押し入れの中でも引き出しやすくなります。立ったまま片手で出し入れできるかどうかは、日常使いでの小さなストレスを減らす大きなポイントです。
このような条件を満たす収納袋を選ぶことで着物の湿気や型崩れリスクを防ぎ、より安心して保管できます。不織布や炭入りタイプなどは湿気がこもりにくく、長期保管にも安心。
例えば、炭入りで消臭・通気性を備えた不織布ケースなら、たとう紙に包んだ着物をふんわりと守りながら収納できます👇
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収納袋やボックスは、「しまい込む」ためのものではなく、「安心して保管しておける環境をつくる」ためのもの。日々の暮らしに馴染む形で選ぶことで、着物との距離も自然に近くなっていきます。
浴衣と着物の違いによる保管方法の注意点
一見似ているようでも、浴衣と着物は素材や扱い方がまったく違います。それぞれに合った保管方法を選ばないと、生地を傷めてしまうことも。
特に「浴衣は洗えるから簡単」「着物は高級だから慎重に」というイメージだけで片づけてしまうと、意外なところで差が出てしまいます。
ここではまず、「洗える・洗えない」を軸に、保管方法の考え方を整理していきます。
洗える浴衣と洗えない着物、どう分けて保管する?
浴衣と着物の保管で最も大きな違いは、「自宅で洗えるかどうか」にあります。この違いによって、保管前のケアも保管中の注意点も変わってきます。
■ 浴衣は“しっかり乾かす”が最優先
浴衣は綿やポリエステル素材が多く、自宅で洗えるものが一般的です。でも、洗ったあとは完全に乾燥させてから畳むことが大前提。表面が乾いているように見えても内側に湿気が残っていると、カビやにおいの原因になります。
また、アイロンをかけることでシワが取れるだけでなく細菌の繁殖も抑えられるので、保管前のひと手間としておすすめです。
■ 着物は“洗わない前提”で扱う
正絹やウールなど、水洗いできない素材が多い着物は、自宅で洗うことが前提ではありません。そのため着用後に湿気や皮脂が残ったまま収納すると、生地の変色やニオイ、虫の原因になってしまいます。
着物は風通しの良い場所で半日〜1日ほど陰干しし、湿気を飛ばしてから畳みます。特に襟元や袖口などは汚れが残りやすいため、必要に応じて部分的にクリーニングに出す判断も必要です。
■ 保管スペースは分けられるとベター
洗える浴衣とデリケートな着物を同じ袋やケースに入れるのは、避けたほうが安心です。素材の違いから生じる湿度やニオイの影響を分けるためにも、収納袋はそれぞれ別に用意するのが理想です。
無理に分けなくても、たとう紙を1枚ずつ使うだけでも十分な区切りになります。
「浴衣も着物も畳んでしまえば一緒」ではなく、それぞれの性質に合ったケアと保管が大切。少しだけ意識を変えることで、着物や浴衣の持ちが大きく変わってきます。
浴衣だけ数枚のライト層向け、簡単な保管術とは
「夏に1〜2回着るだけだから、そこまで大げさにしたくない」そう感じる人も多いのではないでしょうか。
たしかに普段から着物を頻繁に着る人とは違って、浴衣を“たまに楽しむ”という感覚の人には保管のハードルが高く感じられがちです。
でも、だからこそ「やりすぎない」「でも傷ませない」保管のコツを押さえておくことが大切です。
■ 畳んで不織布の収納袋に入れるだけで十分
浴衣はたとう紙に包んでから、不織布の袋に入れるのが基本です。とはいえ、そこまで厳密にしなくても、湿気をためない素材の袋にゆったりと収納できていれば大丈夫。ジップ付きの衣類ケースや持ち手付きのソフトケースなどもおすすめです。
■ 除湿剤を必ず一緒に入れる
ライトな保管でも湿気対策は必須です。市販の除湿剤を収納袋の中に1つ入れておくだけでも、カビやニオイを防ぐ効果は大きく変わります。定期的に交換するだけで手間はほとんどかかりません。
■ 同じ袋に小物もまとめてOK
浴衣の帯や下駄などの小物も一緒に使うことが決まっているなら、同じ袋にまとめて保管しておくと便利です。ただし、下駄などの硬いものは布で包むなどして、浴衣に直接触れないように注意しましょう。
特別な道具やスペースがなくても、少しの工夫で浴衣はきれいに保てます。「きちんとやらなきゃ」と身構えるより、「できることだけやっておく」くらいの気持ちで始めてみるのが、長く続けるコツかもしれません。
洗濯後の収納こそ、失敗しない最大のポイント
着物や浴衣をしまうタイミングとして見落としがちなのが、「洗濯や着用のあとのケア」。きれいに畳んでしまっても湿気や汚れが残っていれば、それだけでカビやシミの原因になってしまいます。
せっかくのお気に入りを長く気持ちよく着るためにも、「しまう前のひと手間」は欠かせません。
干し方・たたみ方で収納トラブルを防ぐには?
洗濯したあとの浴衣や着用後の着物は、まず“干す”ことが基本です。この工程を省いてしまうと、いくら収納環境が整っていても内部に残った湿気が思わぬダメージにつながります。
■ 浴衣は陰干しでしっかり乾燥
浴衣を洗濯したあとは、直射日光を避けた風通しのよい場所で陰干しします。表面が乾いていても生地の内部に湿気が残っていることがあるため、半日〜1日程度はゆったりと干しておくのが理想です。生地が薄いぶんシワになりやすいので、干す時に形を整えておくのもポイントです。
■ 着物は着用後すぐにたたまない
着物の場合、基本的に自宅での洗濯はできません。着用後はすぐにしまわず、着物ハンガーや物干し竿にかけて湿気や体温をしっかり逃がしてから畳みます。特に襟元や袖まわりは汗や皮脂が残りやすいので、部分的に汚れを確認しておくと安心です。
■ 畳むときは“空気を含ませる”ように
シワを防ぎたい時ほど、ぎゅうっときっちり畳みたくなりますよね。でも実は、やさしく空気を含ませるように畳む方が布地への負担は軽くなります。角をぴったり揃えるよりも、「ふんわりと形を整える」くらいがちょうどいいバランスです。
着物は袖丈が長いため、洋服用のハンガーでは型崩れやシワの原因になることも。着物専用のハンガーなら幅もしっかりあり、吊るしたままスチームを当てるときにも便利です。帯掛け付きや折りたたみ式など、収納スペースに合わせたタイプも選べます👇
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「干す→たたむ→しまう」の流れがスムーズにできると、収納に対する不安も自然と減っていきます。手間に感じるかもしれませんが、このひと手間こそが着物や浴衣をきれいに保つ最大のポイントになります。
糊が効いた浴衣のお手入れから収納までの流れ
パリッとした着心地が魅力の糊付き浴衣。でも洗濯や収納となると、「どう扱えばいいの?」と戸惑う人も多いのではないでしょうか。
実は糊が効いている浴衣は、普通の浴衣と比べて少しだけコツが必要です。でもそのポイントさえ押さえておけば、自宅でのお手入れと収納もぐっとラクになります。
■ 洗う前に確認したいのは「糊落とし」の必要性
浴衣を洗う前に確認したいのが、糊がしっかりと残っているかどうか。新品でパリパリの状態なら、まずは糊を落とすことが前提になります。
糊がついたまま洗濯機に入れると、生地が硬いまま絡んでシワや型崩れの原因になることも。
糊のパリッと感が気になる場合は、洗濯で落とすことも可能です。浴衣の糊の落とし方については、以下の記事で詳しくご紹介しています👇
■ しっかり乾燥させてからたたむ
糊を落としたあとの浴衣は、必ず陰干しでしっかりと乾かします。特に布が厚めの部分(衿や袖口)は乾きにくいため、表面が乾いたように見えても念のため時間に余裕を持って干しておくと安心です。
■ たたむときは折り目に注意
糊が効いていた浴衣は、最初の折りジワが強く残っていることがあります。保管前にやさしく手アイロンで整えておくと、次に着たときのシワも少なく済みます。
可能なら軽くスチームを当ててから畳むのもおすすめです。そんな時に便利なのが、吊るしたまま使えるスチームアイロンです。
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スチームを当てたあとは、収納前に必ず“しっかり乾燥させる”工程を忘れずに。湿気が残っているとせっかく整えた着物が傷む原因になります。
糊の効いた浴衣は扱いが難しそうに見えますが、ほんの少しの注意で扱いやすくなります。「収納の前に一呼吸」それが、お気に入りを長持ちさせるための一番の秘訣かもしれません。
Q&A
まとめ
浴衣や着物をしまうとき、「桐たんすがないと無理なのでは?」と不安に感じていた人も、意外とシンプルな工夫で安心して保管できることがわかってきたのではないでしょうか。
昔ながらの収納方法にこだわらず、今の暮らしに合った道具やスペースを上手に活かせば、特別な道具がなくても着物や浴衣はきれいに保つことができます。
大切なのは「湿気・虫・シワを防ぐ」という視点を持つこと。
その基本さえ押さえておけば、自由なスタイルで収納してOKです。
- 着物の収納に桐たんすは必須ではない
- 湿気・カビ対策が収納トラブル防止のカギ
- 除湿剤・防虫剤・たとう紙は三種の神器
- 桐たんすの代用品で十分対応可能
- 浴衣と着物は素材の違いに合わせた保管を
- 洗濯・着用後の“干す工程”が最重要ポイント
大切な1枚だからこそ、きちんと保管してあげたい。でもそれは無理をすることでも、完璧を目指すことでもありません。
“今の暮らし”に寄り添った収納を見つけることが、着物や浴衣との素敵な付き合い方の第一歩になりますよ。
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