世界中の文化と人々が集う「万博」。そんな国際的な祭典に、誰よりも情熱を注ぎ続けている「万博おばあちゃん」をご存じでしょうか?
愛・地球博での皆勤記録を皮切りに、上海、麗水、そして現在開催中の大阪・関西万博まで、驚異的な活動を続ける山田外美代さん。
この記事では、山田さんのこれまでの歩み、万博をもっと楽しむためのヒント、そして最新の活動状況まで、丁寧にご紹介します!
Contents
万博おばあちゃんとは?プロフィールと万博との出会い
万博おばあちゃんこと山田外美代(やまだ とみよ)さんは、1949年に石川県生まれ、5歳のときに愛知県瀬戸市へ移り住み、それ以来、長く瀬戸市で生活を続けています。
山田さんが初めて万博に足を運んだのは、1970年に開催された大阪万博(EXPO’70)。世界中の文化と人々が集まる光景に大きな衝撃を受け、万博の魅力に強く惹かれていきました。
2005年の愛・地球博の開催が決まった当時、山田さんは目の手術をはじめとする体調の不安を抱えており、通院が日常の一部になっている時期もありました。
そんなとき、かかりつけの医師から「毎日、散歩がてらに万博会場を訪れてみてはどうか」と勧められたことが、通い始めるきっかけになったそうです。
山田外美代さんの基本プロフィール【年齢・出身地】
- 生年:1949年
- 出身地:石川県
- 育ち:愛知県瀬戸市
- 年齢:76歳(2025年現在)
特別なお金持ちというわけではなく、年金とこれまでの蓄え、そして節約でやりくりしながら、自分の足で世界中の万博を訪れ続けています。
万博にハマったきっかけは愛・地球博だった
本格的に万博に情熱を注ぐようになったきっかけは、2005年に地元で開催された愛・地球博(愛知万博)でした。
当時、健康維持とリハビリを兼ねて散歩をするよう医師から勧められた山田さんは、会場を訪れるうちに万博の世界にどんどん引き込まれていきます。
最初は軽い気持ちで足を運んでいたものの、次第に「万博学校」と呼ぶほど毎日パビリオンを巡り、国際交流を楽しむ日々に。
愛・地球博では、開催期間185日間、毎日欠かさず通い続け完全皆勤を達成。これが、山田さんにとって万博が人生の一部となる大きな転機となりました。
万博おばあちゃんはどんな万博に参加してきた?【皆勤の歴史】
山田外美代さんは、愛・地球博をきっかけに、国内外のさまざまな万博へ積極的に参加してきました。
ただ訪れるだけではなく、ほぼ毎日会場に通い、外国人スタッフや来場者たちと交流を深めるスタイルを貫いています。
愛・地球博〜麗水万博までの皆勤記録
最初に皆勤記録を達成したのは、2005年に開催された愛・地球博(愛知万博)。開催期間中、185日間毎日通い続け、完全皆勤を成し遂げました。
続いて2010年には、中国・上海で開かれた上海万博でも開幕日から最終日まで184日間、連続来場を達成。
さらに2012年には、韓国・麗水で開かれた麗水国際博覧会においても開催期間中93日間、毎日休まず通い続け、見事皆勤を果たしています。
この3つの万博で、山田さんは圧巻の皆勤記録を打ち立てました。
ミラノ・ドバイ万博ではどんな活動をした?
その後も、2015年のミラノ万博(イタリア)、2020年開催のドバイ万博(UAE)に足を運びました。
これらの海外万博では、開催期間すべてを皆勤したわけではありませんが、現地に滞在できる期間中、できる限り多くのパビリオンを訪れ、さまざまな国の人たちと交流を楽しみました。
万博おばあちゃんの「仕事」って何?公式スタッフ?ボランティア?
SNSやニュースで万博おばあちゃんを知った人の中には、「公式スタッフなの?」「ボランティア活動をしているの?」と気になった人もいるかもしれません。
実は、山田外美代さんは万博の公式スタッフでもボランティアでもありません。あくまで一般来場者として、心から万博を楽しんでいます。
実は公式スタッフではない?自主的な活動スタイル
山田さんは、運営スタッフとして雇われたり、公式ボランティアに登録したりしているわけではありません。
完全に自費でチケットを購入し、自分の意志で会場に通い続けています。
会場では、パビリオン前でスタッフと交流したり、他の来場者と会話を楽しんだりと、自然体で万博を満喫する姿が、多くの人に親しまれています。
毎日通うために引っ越し!大阪への一時移住
2025年の大阪・関西万博に向けて、山田さんは万博会場(夢洲)に通いやすいよう、大阪市内に一時的に移住しました。
過去にも、愛・地球博では瀬戸市から会場へ毎日通い、上海万博や麗水万博では現地に滞在しながら皆勤を達成しています。
今回も体調に配慮しながら無理のないペースで参加できるよう、拠点を移して活動を続けているのです。
万博おばあちゃんは、なぜ万博にそこまで情熱を注ぐのか?
山田外美代さんが万博に注ぐ想いは、20年近く経った今も少しも色あせていません。
世界中の文化や人が交わるこの特別な空間に心を惹かれ、「また行きたい」「もっと深く知りたい」と思う気持ちが、活動を続ける原動力になっているようです。
中でも万博ならではの国際交流を通じて、年齢や言葉の違いを越えて人とつながれる喜びを感じていると話しています。
国際交流を楽しみたいという純粋な想い
山田さんにとって万博は、「世界中の人々と直接ふれあえる特別な場所」です。
愛・地球博以降、毎日さまざまな国のパビリオンを訪れ、外国人スタッフや他の来場者たちと、笑顔を交わしながら交流することを心から楽しんできました。
流暢な外国語が話せなくても、身振り手振りや笑顔があれば心は十分に通じ合う。
そんな実体験が、山田さんの万博への想いをさらに強いものにしています。
無理をせず、自分のペースで続けるスタイル
2023年には、自宅近くで転倒して骨折するというアクシデントも経験した山田さん。一時は歩行が難しくなりましたが、リハビリを重ねて回復しました。
2025年の大阪・関西万博開幕後も、体調に気を配りながら、無理をせず自分のペースで会場を訪れ、万博を楽しんでいます。
「無理をしない」「楽しむ気持ちを忘れない」そんなスタイルこそが、年齢を重ねても情熱を失わずに万博を楽しみ続ける秘訣なのかもしれません。
万博おばあちゃんに学ぶ!万博をもっと楽しむヒント
万博に長年通い続けてきた山田外美代さんの行動には、これから万博を訪れる私たちにも参考になるポイントがたくさん詰まっています。
ここでは、山田さんのスタイルから学べる、万博をより楽しむためのヒントをご紹介します。
体力づくりと無理をしないペース配分
山田さんが長期間にわたって万博に通い続けてこられた大きな理由のひとつは、体力作りと自分に合ったペースを大切にしていることです。
2023年に骨折を経験しながらも回復し、現在の大阪・関西万博では、体調に気を配りながら無理なく会場を巡っています。
すべてのパビリオンを一度に回ろうとせず、その日の体調に合わせてコースを選ぶ。これが、万博を長く楽しむための大事なコツです。
特に、今回の夢洲会場は広大なため、こまめな休憩やルート調整を意識し、身体への負担を減らす工夫が必要です。
また、会場内は日差しが強く、長時間の滞在には熱中症対策も欠かせません。携帯扇風機やネッククーラーなど、暑さ対策グッズを準備しておくと安心ですね。
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小さな出会いと発見を楽しむ
万博の大きな魅力は、世界各国の文化や人々と出会えることです。
山田さんはパビリオンを見て回るだけでなく、スタッフとのちょっとした会話や、文化体験にも積極的に参加してきました。
外国語が流暢でなくても、笑顔や身振り手振りを交えながら心を通わせるその姿は、
万博ならではの交流の楽しさを体現しています。
毎日の小さな目標を立てる
長期間続く万博では、「今日は○○エリアを中心に回ろう」「今日は新しい国のパビリオンに挑戦しよう」といった、小さな目標を持って行動することが楽しみを深めるコツです。
山田さんも、愛・地球博以来、毎日テーマを持ちながら新しい発見を積み重ねてきました。
万博おばあちゃんに関するよくある質問
Q: 万博おばあちゃんはどんな仕事をしているの?
A: 山田外美代さんは、万博の公式スタッフやボランティアではありません。 すべて自費でチケットを購入し、一般来場者として世界中の人々との交流を楽しんでいます。
Q: なぜ「万博おばあちゃん」と呼ばれるようになったの?
A: 2005年の愛・地球博で、開催期間185日間を毎日通い続けたことがきっかけです。 その後も上海万博、麗水万博で皆勤を達成し、自然と「万博おばあちゃん」と呼ばれるようになりました。
Q: 体調が心配ですが、今も万博に通っているの?
A: 骨折後もリハビリを重ね、体調に気をつけながら無理のないペースで万博を楽しんでいます。
まとめ
今回の記事では、万博おばあちゃんこと山田外美代さんについてまとめました。
- 1949年石川県生まれ、5歳のときに愛知県瀬戸市へ移住
- 2005年の愛・地球博で185日間皆勤、その後も上海・麗水万博で皆勤達成
- ミラノ万博、ドバイ万博にも参加経験あり
- 現在は大阪・関西万博で4度目の皆勤を目指して挑戦中
- 骨折を乗り越え、体調に配慮しながら無理せず万博を楽しんでいる
- 公式スタッフではなく、自主的に万博に通い続けている
万博を心から楽しみ、体調や年齢に合わせながら、「好きなことを大切に続ける姿」は、多くの人に勇気や希望を与えてくれます。
これから万博を訪れる人も、山田さんのように、自分なりの楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか?
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