長良川鵜飼は、川で過ごすことで納涼ができて日常を忘れられる雰囲気を味わえ、篝火に照らされる幻想的な空間で1300年以上続く漁法を体感できる、岐阜の伝統文化です。鵜飼が始まると夏が来るな〜と感じたりしますね。
鵜飼は観覧船に乗らないと鵜が鮎を捕る様子などを間近で観ることはできないのですが、鵜飼全体の雰囲気であれば、船に乗らなくても観ることは可能なんです。
どんな感じかわからないと船に乗るのが不安に思えたり、船に乗って鵜飼体験をしたいかどうかを判断するのに川岸から観るのがおすすめです。
そこでこちらの記事では、長良川鵜飼を川岸から観るおすすめスポットと鵜飼の基本情報をまとめました。
Contents
長良川鵜飼は川岸から観覧できる?
長良川鵜飼は、もちろん観覧船に乗らなくても観ることはできます。これは長良川鵜飼の公式サイトでも案内されていることなので、勝手に観ていても良いの?と心配しなくても大丈夫ですよ。
観覧できる場所は大きく分けて3ヶ所あります。
- 長良橋の上
- 長良橋右岸上流側(北側)の長良川プロムナード
- 長良橋左岸上流側(南側)の道(せまいので車に注意)
一番のおすすめは長良川プロムナード。基本的に車は通れませんし、座って川を眺められるようにベンチもあります。鵜飼の観覧にぴったりです。
次におすすめなのが長良橋の上です。ガードレールのある歩道なので、通行の邪魔にならないようにすれば立ち止まって観ていられます。危ないので乗り出さないようにはしてくださいね。
どちらから観るにしても距離があるので、観覧船に乗るのとは違って鵜が鮎を捕っている様子がはっきりと分かるわけではない、ということは理解していてくださいね。総がらみは川岸からでも迫力が伝わります。
観覧船が出船してから鵜飼が始まるまで(これはのんびり時間が取れる人だけでも)、鵜飼が始まってからの様子、最後の総がらみが終わったあと船を降りるまでを確認してみるといいですね。
実際に観覧船に乗って近くで観たい、あの時間船に乗っているのは無理かも、などなど観覧船に乗る前に知ることができます。
船酔いが心配な人は観覧船が苦手なタイプの船か確認するのもいいですね、船で食事は無理だけど乗れそうと思ったら19:15発の船があります。
もちろん、川岸から観て満足したから遊覧船に乗らなくてもいいという判断もできますよね。
鵜飼観覧スケジュール
出船は18:15、18:45、19:15で、鵜飼終了後下船は20:30くらいから始まります。
- 鵜飼開始時間:19:45頃
花火が上がって鵜飼が始まります。川の状況と観覧船の出船状況などなどが考慮された上で、その日の鵜飼を観る方法が決まります。
- 狩り下り
観覧船で船団が組まれます。川を下るときに1隻の鵜舟と並走していきます。 - 付け見せ
観覧船は停泊したままで、順次川を下りながら鵜飼を行う鵜舟を観覧します。停泊する位置によりますが、いくつかの鵜舟を見比べることができます。
観覧方法を指定することはもちろんできませんが、どちらでも鵜飼は堪能できます。盛り上がる鵜飼のクライマックス「総がらみ」は毎回行われます。
- 総がらみ
横一列になった鵜舟が川幅いっぱいに広がり、浅瀬に鮎を追い込む様は本当に見応えがあります。
通常の開始時間でない観覧日が2種類あります。
- シーズン中に皇室に収める鮎を捕る御料鵜飼が8回行われ、その日の鵜飼観覧は御料鵜飼が終わった後の20:30に開始されます。
- 7月〜9月の鵜飼の人気期間の土曜日に納涼鵜飼として鵜飼が2回行われます。通常の時間で1回目が終了した後、21:10頃から観覧が始まります。終了は22:00頃なので大人向けのプランですね。
期間中に「鵜飼休み」という日が1日設けられていて、2023年は9月28日(木)になります。この鵜飼休みは基本的に中秋の名月(十五夜)の日とされています。2023年の中秋の名月は9月29日ですが、金曜日なので鵜飼開催を優先して前日の28日になったようです。
鵜飼は雨でも開催される?
長良川鵜飼は基本的に雨でも開催されます。ただ雨が2〜3日降り続いている、前日から大雨等の場合は長良川の増水の加減によって中止になることがあります。
観覧船には屋根がついているので傘をささなくてもいいのですが、あまりザーザー降っていると降り込むことがあるのでカッパか着替えを持っていくと安心です。
雨の日でも鵜匠さんと鵜、船頭さんは頑張ってくれますが、やはり雨が降っていない方が見やすいですし、鵜も見づらいのか鮎を捕る様子が違ってきます。
船に乗らずに見る場合、雨の降り具合にもよりますが雨降りでは岸や橋からでは見づらくなります。
長良川鵜飼の料金と予約方法について
長良川鵜飼の料金は、平日と土日祝で大人料金のみ違いがあります。割引制度もありますが、乗合船の大人料金のみが対象です。
予約方法は鵜飼観覧船事務所に申込む方法と、旅館やホテルの鵜飼パックプランを利用する方法があります。宿泊もする時は鵜飼パックプランを利用した方が便利ですね。
長良川鵜飼の料金
料金の区分は大人は中学生以上、小人は3歳以上小学生以下です。全船船内禁煙。
乗合船 | 料金(税込) | ||
出船時間 | 大人 | 小人 | |
18:15 | 全日 | 3,500円 | 1,800円 |
18:45 | 平日 | 3,200円 | |
土日祝 | 3,500円 | ||
19 :15 | 平日 | 3,200円 | |
土日祝 | 3,500円 |
料理付きのおまかせパックは平日限定(毎週火曜〜金曜、鵜飼休み日除く)となっています。大人5,500円、小人3,500円、料金プラスでデラックスもあります。
貸切船の出船時間は17:30〜19:15の間で希望時間を選ぶことができます。人数は定員の7〜8割位が程よい距離間が取れてきゅうくつに感じないそうです。15人乗り(10人定員)35,000円〜。10人乗り(10人定員)89,400円〜の高級観覧船もあります。
長良川鵜飼の予約方法
長良川鵜飼は平日など空きがあれば当日でも乗船することができますが、夏休みもあり人気の時期の7月中旬〜9月中旬は予約をしないと希望の日に乗れない可能性大です。
予約の時に必要な項目があるので、事前にまとめておくとスムーズです。
- 代表者氏名
- 住所
- 連絡先(中止等の連絡用、予約後〜当日に連絡が取れる携帯電話番号がベター)
- 利用人数 大人(中学生以上)、小人(3歳以上〜小学生)、幼児(3歳未満)の各人数
- 希望の乗船コース(乗合船)、パック(食事付きの場合)、船種(貸切の場合)
- 鵜飼観覧船事務所に直接申し込み
乗合船→電話、公式サイトから
おまかせパック・貸切船→電話のみ
TEL.058-262-0104 営業時間 8:45~17:30(鵜飼開催中は20:00まで)
公式サイトからの申込みは希望時間の空きが△になっている場合、予約ができていないことがあるようなのでサイト内の「予約確認」から問い合わせるか、電話で確認をするのが確実ですよ。
サイトで予約を受け付けてはいますが、空いてる日時や御料鵜飼・納涼鵜飼の確認をした後は電話で予約をした方がスムーズなようです。
旅館・ホテルなどの鵜飼パックに申込む場合は、鵜飼観覧船事務所は通さずに自分で直接予約を取ることになります。
鵜飼乗り場までのアクセス情報
住所 | 〒500-8009 岐阜市湊町1-2 |
電話 | 058-262-0104 |
駐車場:
岐阜公園堤外駐車場(1回310円)徒歩約5分
岐阜公園鏡岩緑地駐車場(無料)徒歩約10分 など
公共交通機関:
JR岐阜駅 or 名鉄岐阜駅から
岐阜バス長良橋経由路線(高富行き・市内ループ線左回りなど)約20分
長良橋下車、徒歩約1分